自分や友達、気になるあの人の本当の性格を知りたいと思ったことはありませんか? ケルトのドルイド(魔術師)たちは、人の性格を樹木になぞらえる「十三樹占い」という占いを行っていました。ちょっとお洒落で楽しい「十三樹占い」、あなたもやってみませんか。
目次
ケルトの「十三樹占い」の特徴とは?
十三樹占いをはじめる前に、この占いの特徴を簡単にまとめてご紹介しましょう。
*ケルトの「十三樹占い」とは?*
・ケルト民族のドルイド司祭やウァティス(占いの専門家)が行っていた占い。・いつ頃誕生したのか等の詳細は不明。
・1年を28日×13ヶ月(1月だけは29日)に分け、どの時期に生まれたかでその人の性格を占う。
・13ヶ月それぞれには樹木の名前が付いている。
「十三樹占い」は、ケルト民族のドルイド司祭やウァティス(占いの専門家)が行っていた占いです。
ケルト人は古代インド・ヨーロッパ語族に属する人々で、人種はひとつではありませんが、共通する独自の文化を持っていました。その文化のひとつが「十三樹占い」です。ただし、残念ながら今となっては占いが誕生した詳しい経緯などはわかっていません。
「十三樹占い」ではケルト独自の暦を使用します。この暦の特徴は、1年365日を28日ずつ13の月に分けるということです。28日×13ヶ月=364日で、365日には1日足りないため、1月だけは1日プラスして29日としていました。
ケルト人は太陽が王、月が王妃だと信じています。ケルトの暦には、太陽の王が冬至に生まれ、13の月を渡り歩き、冬至の直前に死んで再び生まれ変わるという輪廻転生の思想が反映されています。
ケルトの人々の間では、この世の全てのものは太陽の王と月の王妃が見守る大自然の中で生まれると考えられていました。中でも森の樹木は大地を司る月の化身とされていたため、「十三樹占い」で使用する13の月には13種類の樹木の名前が付けられています。
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ケルトの十三樹占いをやってみよう!
それではいよいよ、十三樹占いをやってみましょう!やり方は簡単、占いたい人の誕生日にあてはまる月を探すだけです。何年に生まれたかは関係ありません。なお、注意点がふたつあります。
・1月だけは29日間、他の月は28日間ある。
・2月29日生まれの人は3月のトネリコ生まれになる。
・2月29日生まれの人は3月のトネリコ生まれになる。
13の月があてはまる誕生日は以下の通りです。詳しい解説は次項からをご覧ください。
ケルトの十三樹占い 結果①:1~3月
(12月23日~1月20日)
*どんな木?:
・ケルト13樹の中でいちばん早く新芽を出す。
・ケルトの人々は新年にカバの枝を燃やしてお祓いをした。
*性格診断:
・自分に正直でいたいタイプ。そのために不安になったり動揺しやすいことも。
・カバの木が早くに新芽を出すように、他人よりも先に物事を成し遂げるのが好き。
・目標を見つけるのが得意で、生命力も強い。
(1月21日~2月17日)
*どんな木?:
・別名「魔女の樹」。ケルトの魔女たちはこの樹で作った占い棒を使っていた。
・亡くなった戦士の霊を呼び出す儀式の時も使われた。
*性格診断:
・ナナカマドの魔術的な火に守られているため、自分の考えをしっかりと持つ自信家で、他人への影響力も大きい。
・大胆で衝動的な部分あり。
・失敗しても自分なりの生き方を貫く力を持つ。
(2月18日~3月17日)
*どんな木?:
・稲妻を呼び、海を支配する力を持つ。
・毒があるため、この木の下には草が生えにくい。
・この木を燃やすと、鉱石を溶かすほどの高温の炎を発する。
*性格診断:
・3月は気性の激しい雷雨の神と繋がりがあるため、3月生まれの人も気性が激しい傾向にある。しかし、成長とともに感情をコントロールできるようになる。
・気性の激しさを自覚している場合、気持ちを抑圧させることがある。時には抑圧された感情を大爆発させることも。
・独立精神旺盛で揺るぎない心の持ち主。
ケルトの十三樹占い 結果②:4~6月
(3月18日~4月14日)
*どんな木?:
・1月のカバの木の仲間。春いちばんに花を咲かせる。
・この木の下には草が生えやすいとされる。
・ケルト神話の中で、豊かさをもたらす神ブランに捧げられた木。
*性格診断:
・好奇心が強く、周囲の人や物事に積極的に関わろうとする。
・元気で楽天家であり、人気者になりやすい。
・慎重さに欠けているのが玉に瑕。
(4月15日~5月12日)
*どんな木?:
・水際に生える。そのため、5月は水と関係がある月とされた。
*性格診断:
・5月と関連のある水は、動植物の繁殖や感情の移り変わりを司る。そのため5月生まれの人は多感で恋をしやすく、気まぐれなところあり。
・他人の感情に敏感で、優しい心の持ち主。
・飲み過ぎ、食べ過ぎなど、何でもやり過ぎてしまうタイプ。
(5月13日~6月9日)
*どんな木?:
・バラ科の木で、花は結婚のおまじないに使われていた。
・ケルト神話に登場する白サンザシの精オルウェンは、愛と植物の成長を司る。
・キリスト教では、白サンザシは聖母マリアの神聖受胎に関連があるとされた。
*性格診断:
・純粋で幼いところがあり、年齢よりも若く見られる人も多い。
・頭の回転と身のこなしが速い反面、周囲の影響を受けやすく、自分の考えを貫くことは苦手。
・バラ科のサンザシにトゲがあるように、言葉のトゲで無意識に人を傷つけてしまうことも。
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ケルトの十三樹占い 結果③:7~9月
(6月10日~7月7日)
*どんな木?:
・森の王の権威と威厳を表す神聖な樹。
・ケルトのドルイドは魔術を使う時、オークの樹の枝を使った。
・オークの樹に宿るヤドリギは神聖な黄金の枝になるという伝説がある。
*性格診断:
・7月は夏至の前後にあたり、自然のエネルギーが活発になる季節。そのため7月生まれの人はあらゆる能力が高いとされた。
・理想が高いため、理想と現実のギャップに苦しむことも。
・安定した生活と変化に富んだ日々の両方を好む。
(7月8日~8月4日)
*どんな木?:
・ケルト神話では、冥界の女神ホーレに捧げられた。
・11月のキヅタと相性が良い。ヒイラギは女性、キヅタは男性を表し、男女の友情や活発なケンカを暗示する。
*性格診断:
・活動力と包容力があり、周囲から頼りにされやすい。
・普段はルーズなところがあるが、一度やる気になると素晴らしい集中力を発揮する。
(8月5日~9月1日)
*どんな木?:
・神聖な樹とされ、真っ赤な実が生る。この実を食べた者には知恵が授けられる。
・ケルト神話では、泉に住む聖なる鮭だけがハシバミの実を食べられるとされた。
*性格診断:
・知性が高く、優れた美的センスの持ち主。
・浮き沈みの激しい人生を送るが、持ち前の知恵で乗り切ることができる。
・周囲のことはよくわかるが、自分のことはわからなくなりがち。
ケルトの十三樹占い 結果④:10~13月
(9月2日~9月29日)
*どんな木?:
・ブドウの枝は地上世界と天上界や冥界とを繋ぐはしごだと考えられていた。
・ケルトの人々はブドウ酒が大好きで、ブドウの収穫期である10月は歓喜と陽気さを表す月とされた。
*性格診断:
・繊細な心の持ち主で、気持ちがうまく伝わらないとイライラしてしまうことも。
・誰かの役に立つことが好き。でも感謝や報酬が無いとがっかりするタイプ。
(9月30日~10月27日)
*どんな木?:
・岩や大木に張りついて成長する。
・魔除けや治療薬の材料として使われる。たとえばキヅタのコップで飲み物を飲むと病気が治ると信じられていた。
・女性に幸運をもたらす樹。
*性格診断:
・気さくな人柄で多くの友人に恵まれる。
・優柔不断な面があり、他人の意見を聞いているうちに自分の意見がわからなくなってしまうことも。
(10月28日~11月24日)
*どんな木?:
・ケルト暦の12月頃に刈られ、小舟を繋ぐ縄などの材料として使われた。
・見えない世界と人間界とを繋ぐ植物とされた。
*性格診断:
・12月は太陽の王の死(=冬至。1年の終わり)が近づく季節で、静かな洞察の時といえる。そのため12月生まれの人も観察力や洞察力に優れている。
・探究心が強い反面、他人のプライバシーに首を突っこみすぎることも。
(11月25日~12月22日)
*どんな木?:
・常緑樹で、ケルトの人々は治療薬として使っていた。
・古い年を清め、新しい年に明け渡す摂理を表す樹木。
*性格診断:
・1年の終わりに太陽の王が潔く世界から立ち去ると同じように、新しい環境でもこだわりなく飛び込んで行くことができる。
・自分をしっかり持っており、誰にでも公平に接し、困難にもくじけない強い心の持ち主。
・良くも悪くもマイペースな部分あり。
いかがでしたか? 当たっているという人も、そうでもないという人も、お楽しみいただけたら幸いです!
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