ぱん太が教える「魔術道具のつくりかた」にようこそ!
魔術師を目指す人や実践魔術に興味がある人のために、儀式を行うときに必要となる魔術道具のつくりかたを解説する講座――第1回目は、これがないと始まらない! 「白い柄のナイフ」のつくりかたを紹介するよ。
魔術儀式の手順を教える本はいくつかあるけど、使う道具については具体的な説明がされてないことも多いよね。
そもそも儀式を行うときに必要な道具には、短剣やら杖やらと特殊なものが多くて、「ご家庭にあるものだけですぐに出来ちゃう!」なんてことはまずないと思うんだ 。
こんなのどうやって用意するの?
と思った人も少なくないはず。かくいうボクもそのひとり。
この講座では、有名なグリモワール『ソロモン王の鍵』に書かれている魔術道具のつくりかたを数回にわたって紹介していくよ。
忙しくて材料を用意する時間がない・そもそもつくるのが面倒くさいという人でも大丈夫!
オカルトグッズの専門店「魔術堂」から、ぱん太イチオシの魔術アイテムも紹介しているんだ。
※この講座は魔術儀式の実践を推奨するものではありません。
※魔術道具の製作は自己責任で行ってください。
※この記事は、ぱん太個人の考えに基づいて書かれています。
魔術道具を製作するための道具「白い柄のナイフ」をつくろう
まずは、魔術道具をつくるにあたって必要な道具を揃えるところからスタートするよ。「え、そこから?」と思うかもしれないけど、魔法円や印章といった儀式に必要な魔術道具をつくるのにも、それに適したアイテムを用いるのが魔術師の基本。
いつも食材を切ってる包丁で作ったペンタクルなんて、ちょっとかっこ悪いもんね。
とはいえ、ナイフ自体のつくりかたを伝授するわけじゃないよ。パンタポルタはあくまでファンタジーサイトだから、白い柄のナイフを「魔術用」として用いるための方法を解説するんだ。
さて、今回紹介する「白い柄のナイフ」は、魔法円以外のすべての魔術道具をつくるのに使うもの。杖とかタリスマンをつくるときにも必要だから、最初にこれを用意してね。
さっそく手順にいってみよう!
①つくる日を決める
魔術道具は、それをつくる日取りも重要なんだ。
どうやって決めるかというと、『ソロモン王の鍵』に記されている惑星と日時の関係にしたがって、つくりたい魔術道具の性質にぴったりの日を探すよ。
白い柄のナイフの場合は【水星の日と時刻、火星が白羊宮か天蠍宮にあるとき】につくるよう指示されているから……
☆惑星と曜日
各曜日は、その曜日の名前に近い名前の惑星に支配されているよ。
つまり、太陽=日曜日 月=月曜日 火星=火曜日 水星=水曜日 木星=木曜日 金星=金曜日 土星=土曜日だね。
☆惑星と時刻の関係は下の図を参照してね
ここで注意しなくちゃいけないのは、この表に記載されている「日の時間」は普段ボクたちが使ってる時間とは違っていること。1日24時間っていうのは変わらないんだけど、日の出から日没までの昼と、日没から日の出までの夜に分けられていて、その昼と夜を12等分したのがこの表なんだ。
例えば日の出が朝の4時頃なら、その時点を1時として数えていくよ。季節によって昼と夜の長さは違ってくるから、魔術を行うときは日の出と日の入りの時間を確認しよう。
上の表によると、水星の日と時刻は【水曜日の日の出から1時間か8時にあたる時刻、日没後の3時か10時】だと分かるね。
火星が白羊宮か天蠍宮にあるときについては、惑星の運行表を見ればわかるよ。インターネットで調べれば出てくるから、実践するときは調べてみてね。
つくる日が決まったら、次は材料の準備をしよう。
②必要な道具をそろえる
何をおいても必要なのが、白い柄のナイフだね。
自作するのが一番いいけど(刃がなくてもオーケー)、市販のものでも大丈夫。それだと何だかありがたみがないって人にはこのナイフがおすすめだよ。
【アサメイ・ボーン】
シンプルな骨製のアサメイです。(長さ約18cm、刃部分約10cm)
※ハンドメイド品のため長さや形状は1個ごとに微妙に異なります。
その他に必要なものは以下のとおり。
・ルリハコベ(花)
・ガチョウのヒナの血
・彫刻刀
・魔術用の香
・シルクの布
ルリハコベは紀伊半島、四国、九州、伊豆七島、琉球諸島などに分布しているみたいだよ。
3月~5月に花を咲かせるから、これからの季節は入手しやすいかもしれないね。
彫刻刀とシルクの布はホームセンターや手芸用品店で買えると思うよ。
問題なのはガチョウのヒナの血。古代や中世ならいざ知らず、現代の日本で手に入れるのはちょっと難しいね。動物の血液を販売している機関もあるけど、今ふうにマジカル・オイルで代用してもいいかもしれないよ。
アンナ・リヴァ(Anna Riva)製のマジカル・オイル。魔女や魔術師が聖別(儀式用に清めること)を行った魔術専用のオイルだから、こうした儀式にうってつけなんだ。
数あるマジカル・オイルの中でも、ぱん太のオススメはこちら。
【アノインティング】
アサメイやキャンドルなど、魔術の儀式に使用する道具を聖別するためのオイルです。2dram(約7.4ml)。
そして最後にお話するのが、魔術用の香(インセンス)。これのつくりかたはまた別の機会に解説するとして、今回は魔術用として販売されているものの中からオススメの香を紹介するね。魔術では、その目的に応じてさまざまな香りを使い分けるよ。
【フランキンセンス(乳香)】
魔術における聖別用の定番インセンスの一つです。古代エジプト時代から薫香として使われていました。10個入り。
必要な道具がそろったら、いよいよ「白い柄のナイフ」をつくる工程にはいるよ!
③つくる
白い柄のナイフは夜につくる必要があるんだ。「①つくる日を決める」に出てきた水星の時刻の中からだと、夜の3時と10時だね(今の24時間時計とは違うから注意!)。儀式の日がちょうど満月だったら理想的だけど、そうじゃない場合は月が光を増している時間帯を選んでね。
その時が来たら、用意しておいたガチョウのヒナの血(もしくはオイル)とルリハコベの絞り汁の中に白い柄のナイフを浸そう。
それから、ナイフの片側に彫刻刀で特別な印形を刻むんだ。
ここで疑問なのが「特別な印形ってなんだろう?」ということ。これについては、ぱん太も正確なことは分からないや。
ただ『図解 魔導書』で紹介されている『ソロモン王の鍵』の中では(『ソロモン王の鍵』にはいろんなバージョンがある)、ペンタクルに刻む文字にヘブライ語を使ってるから、ここでもヘブライ語で好きな言葉を刻むのがよさそうだね。
タリスマンとかには神様の名前を選ぶことが多いんだけど、自分の名前や魔術名(ふたつ名)でもいいと思うよ。
☆ヘブライ語とアルファベット対応表はこちら
そして最後に、白い柄のナイフをシルクの布片にくるんで保管しておけば出来上がり!
必要なときに取り出して使ってね。
以上、ぱん太の「魔術道具のつくりかた」でした。次回もよろしくね!
【魔術堂】
ホームページ:http://www.majyutsudo.jp/
魔術や魔法に関連する様々なグッズを紹介・販売しているオカルトショップ。
看板娘の魔術子ちゃんのTwitterでは、魔術堂の早耳情報をお届けしているよ!
魔術堂Twitter:@majyutsudo
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