【インタビュー】2017年10月TVアニメ放送開始!『魔法使いの嫁』ヤマザキコレ先生


緻密な世界設定と個性的なキャラクターにより、多くのファンタジー愛好家を虜にしている『魔法使いの嫁』。2016年のOAD化につづき、2017年10月にはTVアニメの放送を控えるなど、その人気はとどまるところを知りません。
パンタポルタでは、作品を彩るファンタジー世界について、作者のヤマザキコレ先生にお聞きしました!


『魔法使いの嫁』



人ならざるものを捉え、引きつける性質をもった人間――夜の愛し仔 スレイ・ベガ
その能力ゆえに孤独に生きてきた15歳の少女チセは、ある日、闇のオークションに「商品」として出品される。
チセを落札したのは異形の姿をしたエリアス・エインズワースと名乗る魔法使いだった。

「これは、世界の美しさを識るための物語」


パンタポルタ×ヤマザキコレ


――――まずは、創作についてお伺いします。『魔法使いの嫁』を描くにあたって創作メモや資料を作成されていると聞きましたが、資料が役に立ったエピソードなどございましたら教えてください。

常に資料とは向かい合っていますし、自分だけの思い込みで書くことを避けられるので、毎日お世話になっています。
伝承や歴史などの資料集めは趣味と実益を兼ねているのですが、自分の好みの文体・文章を書かれる方の著書に出会えた時は感動します。

――――弊社(新紀元社)の本がお好きだそうですが、とくにお気に入りの一冊を教えてください。

お気に入りはたくさんあるのですが、思い入れが深いのは『妖精』と『ドラゴン』だと思います。
小学生のころに図書館で初めて出会った、新紀元社さんの本がそれでした。

――――それでは、資料を読んでいて、物語を思いつくことはありますか? もしあれば、そのエピソードもお聞かせください。

思いつくことはたくさんあるのですが、本を読むほうに集中してしまうのでよほどお気に入りのネタが出ない限りは覚えていないです。
資料は、新しい知識を取り込むためというのもありますが、自分の思い込みをなるべく減らすために使うことも多いので。

――――OADアニメ化に次いでテレビアニメの放送も控えており、多くのファンタジーファンから人気を博しています。連載を開始した当初と比べて、現在の状況をどのように感じていますか?

様々な方に読んでいただけで、反響もいただき、とても有難いです。
ただ、いろいろなことが大きくなりすぎて、引きこもりでいたい…という気持ちもあります(笑)。

――――『魔法使いの嫁』には、シルキー、ルツ、リャナン・シーなど個性的なキャラクターが多く登場します。もととなった幻想生物から、どのようにキャラクターの性格をつくりあげているのでしょうか。

正直な話、彼らのことは人間に近しく書いています。そうしないと、ある程度感情移入ができませんから。
本来ならば人間とは全く異なる生物なので、もっとかけ離れた感性を持っているはずなのですが、そうなると漫画にならない場合が多くて……。
どのように、というのも自分ではよくわかっていません。唐突に目の前に現れて、唐突におしゃべりをし始めます。

――――『ハリーポッター』を書いたJ・K・ローリング氏は、列車に乗っているときにアイデアが閃いたという話が有名ですが、ヤマザキ様はどういったときにアイデアが浮かびやすいですか?

夜中や早朝の散歩、ふとした景色、旅行中など、外を出歩いている時が多いですね。

――――もし、主人公のチセのように魔法が使えたら、何をしたいですか?

チセのように、となると使いたい魔法は全くないのですが、不可能を可能にするという定義なら、世界中の言語を理解できるようになりたいですね。

――――現実ではない、ファンタジーな世界を描くにあたって、心がけていることはありますか?

『魔法使いの嫁』に限っては、現実世界の延長線上にある、秘匿されたものとして描いているので、意識して気を付けていることは特にありません。
ハイファンタジーや別世界の話になると、気を付けるものは変わってくると思います。後者の場合は、よりわかりやすく、でも単純ではなく、がいいのかなと。
作者の中だけで閉じた世界では読者さんが遊びに来にくいですから。

――――これまでのエピソードの中で、特に印象深いものを教えてください。

読者さんには竜のネヴィンが出てくる話が人気ですね。私は1話1話が戦争なので、どれも思い入れはあります。
個人的に気に入っているのは、7巻36話目など結構好きですね。

――――最後の質問です。チセの指輪や杖など、いくつかの魔法具が登場しますが、ファンタジーなアイテムを描く際に参考にしている物や資料はありますか?

歴史的に残ってる装身具の写真だったり、ネットを徘徊してみたり、それこそ新紀元社さんの本など……。
あまり突拍子のないものは書かないようにしています。

――――本日はありがとうございました! ファンのひとりとして、アニメの放送も楽しみにしています。

こちらこそ有難うございました!
TVアニメ、私達と一緒に楽しんで貰えれば嬉しいです。

ヤマザキコレ先生 お気に入りの本



ヤマザキ先生もお気に入りだという、トゥルース・イン・ファンタジーシリーズの『妖精』。 人間の手伝いをしたり、時にはいたずらまでする個性的な妖精たち。『魔法使いの嫁』ではおなじみのエアリアルなども紹介されています!


こちらも同じくトゥルース・イン・ファンタジーシリーズから、『ドラゴン』です。
作中では、竜のネヴィンが出てくる物語が人気だと話してくださいました。本書にも魅力的なドラゴンがたくさん登場します。

コミックス・関連書籍


『魔法使いの嫁 8』

彷徨の魔術師・カルタフィルスの策謀により、竜が暴走……。倫敦上空で暴れる彼の命を助ける為、チセは左腕に大きな代償を支払う事に――。 母から掛けられた呪い、生まれの呪い、そして竜による呪い。 目をそらし続けてきたもの達と向き合う時、 物語は大きなうねりを見せ始める……。




『魔法使いの嫁 公式副読本 Supplement I』

『あの台詞の意図は?』『ウルタールの猫って?』『エリアスの呪文に出てくる植物の意味は?』

単行本第1巻から第3巻までで出てきた台詞の意図や、基となった神話や動植物について魔術的な側面を含めて詳細に解説。ファン待望の、原作者・ヤマザキコレの完全監修による唯一無二の公式解説副読本。



『魔法使いの嫁 公式原作ガイドブック Merkmal』


初公開となるパーソナルデータが付いたキャラクター紹介や、連載前の初期スケッチ、過去答えたインタビューの抜粋収録等新情報が盛り沢山。また今回特別に、完成まで7稿にも渡った第1話ネームから没ネームのひとつを特別収載!

ここでしか読めない『魔法使いの嫁』が、ある。



『小説 魔法使いの嫁 銀糸篇』・『小説 魔法使いの嫁 金糸篇』

 
 


金と銀の糸で編まれる、『魔法使いの嫁』の新たな地平――。

執筆作家陣

『銀糸篇』
・ヤマザキコレ
・東出祐一郎
・真園めぐみ
・吉田親司
・相沢沙呼
・秋田禎信
・大槻涼樹
・五代ゆう


『金糸篇』
・ヤマザキコレ
・三田誠
・蒼月海里
・桜井光
・佐藤さくら
・藤咲淳一
・三輪清宗
・五代ゆう



マグコミ
https://comic.mag-garden.co.jp/
TVアニメ『魔法使いの嫁』公式サイト
http://mahoyome.jp/


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